この度の講師は 福岡県福岡市徳常寺の紫藤常昭さんでした

紫藤さん は山口県俵山の深川倫雄和上の元で ご法義を学ばれたそうで

大変気さくな方で おもしろい お話を沢山して下さいました

 山本佛骨和上は  真の布教が そこに本当に奥深い 骨筋のある 人に迫る余韻を覚えしめるのは やはりその人の生命となっている法の深さから来るものであろう と言われていましたが

先生もまた その人柄から ご法義を深く味わって来られた方なのだと感じました

  

法話や仏教の講演を 聞きに行く理由は人それぞれだと思います

私が聞きに行く理由も様々ありますが その一つに安心するという事があります

社会生活を営む中で人はそれぞれの価値観を持って生きています

そして 世間の価値観や 自分のものさしを間違いないと信じこんで生活しているように思います

お金がないのは寂しいこと

歳をとるのは嫌なこと

病気になるのは悪いこと

いのち終えるのは虚しいことなど

しかし そういった価値観は

どうしようもない現実に直面した時に

自身がその当事者であると気づいた時に

脆く崩れ去り 逆に自分をも苦しめ不安に苛まれてしまいます

人間の価値観は普遍のものでは無いのです

しかし 阿弥陀さまの おはたらきは 私に何があろうが世間に何が起ころうが変わりません

いつ聞いても どこで聞いても そのまま救う我にまかせよ とはたらいて下さっています

阿弥陀さまの おはたらきは真実です

”真実”は裏切らない

歳をとれば歳をとった私を 病気にかかれば病気になった私を いのち終えゆく時にはいのち終えゆく私を

そのまま救うと 変わらずにはたらき 受け入れて下さっています

その阿弥陀さまのおはたらきの中で 私は受け入れがたい現実を見つめさせていただき

間違いない たしかなよりどころが あることに安心させられるのです