アフロ仏像

ほのぼの法話会

私が手に持っている写真には 五劫思惟の阿弥陀仏像 が写っています

大変ユニークな髪型で アフロのような そのお姿からアフロ仏とも呼ばれています

いったいなぜ このような お姿をされているのでしょうか

これはファッションではなく 大変長い間 あることを考えていたからだそうです

長い間と言いましても 五劫という時間です

五劫とは 一説には216億年という時間だそうです

もはやイメージが わかないほどの長さです

それほど長い間 何を思案されていたのでしょうか

それは 苦しみ悩み不安の中にいる私たちを 見捨てることが出来ず

なんとかして救えないかと その方法を考えられていたそうです

自分の事を差し置いて 私たちのことを第一に考えるあまり 髪が伸びきってしまったのですね

ことわざに 焼け野の雉子 夜の鶴 と言う言葉があります

キジは 自分の巣が焼かれたら 我が子を守るために 自身の危険をかえりみず救おうとするそうです

またツルは 霜が降りてきて寒い夜は 自分の翼で子どもを覆って暖めるそうです

キジもツルも 自分の事は差し置いて わが子のことを第一に想っています

そこから 親のわが子を想う親心のたとえとして使われています

この五劫思惟の阿弥陀仏像も 私たちを第一に想う阿弥陀さまの親心を表しているのではないでしょうか


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コメント: 1
  • #1

    脇本正範 (木曜日, 23 3月 2017 18:13)

    アフロ仏は思わず大笑いしてしまいました。今度、再会するときに見せて頂ければ幸いです。