タイトルの写真は、永代経の法要にお供えされた胡瓜の漬物です。
お聴聞の好きなお同行の中には、様々な達人がいらっしゃる様で、
有り難いことに無量寺の法座には漬物の達人がいらっしゃいます。
法座の中休みには、いつもお茶とお菓子が供されるのですが、
達人の漬物がある時には、「美味しいね」の数が増えます。
頂戴する側は、一切れの美味しい漬物を頂きます。
お供えされた方は沢山の「美味しいね」を頂きます。
お正信偈に、「善導独明仏正意」(善導大師 ただひとり 釈迦の正意を あかしてぞ)とあります。
その善導大師が、五正行(ごしょうぎょう)、五つの正しい行(ぎょう)をお示し下さる中に、讃嘆供養正行(さんだんくようしょうぎょう)があります。
阿弥陀様のお徳を褒め讃えて、衣・食・香・華などを奉げ、供養することです。
お漬物をお供え(供養)する為に、何日も前から準備をし、美味しく喜んで頂くために工夫もされた事でしょう。
まあ、こんな事を書けば、何を大袈裟なと返されそうですが・・・
この様な、一人ひとりの思いが集まり、私たちの法座を末永く、永代に亘って伝えて行きたいと云う願いから、浄土真宗のお寺で、「永代経」が勤められる様になったのです。
他の四つの正行(しょうぎょう)は、読誦正行・観察正行・礼拝正行・称名正行です。
今日の法要では、みんなで「仏説阿弥陀経」を読ませて頂きました。【読誦(どくじゅ)】
阿弥陀様の御姿を拝ませて頂きました。【観察(かんざつ)】
阿弥陀様に礼拝致しました。【礼拝(らいはい)】
阿弥陀様の名号(みょうごう)お名前を称え、お念仏しました。【称名正行】
法座にお参りすると、自ず(おのず)と五正行が整います。
有り難いですね。
なんまんだぶ
和裁の達人が、作務衣を仕立てて下さいました。
皆さんのお供えされる「永代経懇志」は、讃嘆供養正行ですから、
「お供えして良かった」を頂けるよう、
永代経の願いの為に、大切に使わせて頂きます。合掌
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