縁あって、潮来に来ています。
気温30度を越して、日差しはほぼ夏です。
♪♪ 潮来の伊太郎 ちょっと見なれば
薄情そうな 渡り鳥
それでいいのさ あの移り気な
風が吹くまま西東・・・・ ♪♪
川音と櫓音に合わせて、
船頭さんが、謡ってくれました。
♪♪ 旅空夜空で いまさら知った 女の胸の底の底
ここは関宿 大利根川へ 人にかくして 流す花
だってヨー あの娘川下 潮来笠 ♪♪
「潮来笠」は、浪花節によくあるピカレスクではありますが、この歌詞は恋歌でありながら、郷愁を歌ったとも取れます。戦後を生き抜き、豊かさを求めていた時代、幕末の混沌に引き当てて、やるせない気持ちを軽妙に歌った名曲です。
1960年代、戦後昭和の高度経済成長の中、集団就職などで多くの人々が、都会へと移住して行きました。三大都市圏の転入超過人口が、50万人を超すこともあったそうです。
『三丁目の夕日』に描かれているような時代です。
それぞれ、故郷を出て行く時には、きっと仏様に手を合わせたでしょうね。
我が子を送り出す時、「仏さまが、見守っているからね。」と念じた筈です。
子もまた、言わず伝わる親心を、お念仏と共に噛み締めたのではないでしょうか。
そうしてみると、今お仏壇の無いご家庭では、どのようにしてご家族を送り出されるのでしょう? 見守っていて下さるはずの仏様に、どうやって手を合わせていらっしゃるのでしょうか?
思えば切なくなってきます。
なんまんだぶ なんまんだぶ
お祭り本部の傍では、地元の放送局が生中継をしています。
副市長さんも、餅つきにやって来られました。
この水門は、度重なる洪水被害の軽減対策の為に、設置されたそうです。
多くの方が辛い思いをなさったのでしょう。
なんまんだぶ
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